多機能画像ビューアがクリスタのlip/Clip形式に対応していた話

XnView MP

対応画像形式200種類という膨大な数の画像形式に対応していることで有名なXnView。
ビューアだけでなく、編集、変換、管理と非常に幅広いタスクをカバーします。

XnView MPは元々Windowsのみの対応だったものをマルチプラットフォームに対応するために作り直しているものです。MPはマルチプラットフォームの意味。マルチプロセッサ対応って意味じゃありません。

Win/Mac両方で同じ機能を提供してくれるので私も愛用しています。



Lip/clip形式対応

200種類に対応といっても、海外の開発者のソフトなので、Clip Studioのような日本で主に使われているソフトの形式は対応しないだろうなぁ、と思っていたら0.86でなんと対応していました。
Changelog 0.86:
1192: [New] Clip Studio support - viewtopic.php?t=28554
フォーラムを見るとManga Studio(クリスタの海外版の名称)形式へのリクエストを出していた人がいたみたいですね。

見られる画像/見られない画像

早速試してみましたが、見られる画像と見られない画像があります。
どうやらlip/clipファイル内にサムネイル画像を埋め込まれていないと駄目みたいです。
つまりエクスプローラでファイルアイコンがサムネイルになる画像のみ、ということですね。

最近のバージョンではデフォルトで埋め込まれていますが、Ver.1.2.2以前のバージョンで作られたファイルはサムネイルが埋め込まれていません。

サムネイルの作成方法

これは公式のFAQにも書いてありますが、1.22以降のクリスタで開いて、保存し直すとサムネイルが埋め込まれます。

TIPS


スクロールが速すぎる


Mac等でタブレットに「スクロール/移動」を割り当てていると、スクロールが早すぎる場合があります。そんなときは「ツール>設定」を選んで「ブラウザ」内の下にある「サムネイルで内容をスクロール表示」をオフにします。

サムネイルでメモリを食いすぎる


大量にファイルが含まれているフォルダを開いた時メモリの消費が多すぎるときは、画面に表示されていないサムネイル画像までロードしている可能性があります。

「ツール>設定」を選んで「サムネイル」内にある「すべてのフォルダでサムネイルを作成」がオフにする。

オンになっていると表示されていない画面外、フォルダ全体のサムネイルを作成します。
日本語版だとピンときませんが、英語版だと「create thumbnails for whole folder」ですので、「フォルダ全体のサムネイルを作成する」というニュアンスだと思います。

逆にメモリが大量に搭載していて、フォルダ内をサクサク表示したいという場合はオンにすると良いでしょう。

おまけ(Bridge風テーマ)

XnView MPはスキン機能があり、見た目を変えられます。
UIの色についてはQtのcssを変更することで変えることが出来ます。
個人的にはAdobe Brigdeの色合いが好きなので、同じテイストになるように修正したものを使っています。
Adobe Brigde風カラーテーマ

ついでなので、ここに置いておきます。

ダウンロード

テーマの適用方法

「表示>テーマ>暗いテーマ」を選びます。
開いたダイアログの中身を、ダウンロードしたテキストの中のものと差し替えます。(つまり全選択の後にペースト)